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「マネー知識で暮らしアップ」
堂下 勉 ファイナンシャル・プランナー 北陸FP倶楽部主宰

96.12.06


(どうした つとむ)日本ファイナンシャル・プランナーズ協会会員。米国ファイナンシャル・プランナーズ協会会員。平成7年、国際資格のサーティファイド・ファイナンシャル・プランナー(CFP)に県内で初の合格。現在、FP養成を行うと同時に、個人および事業者に対しライフプランを重視した総合的なアドバイスを行う。北國新聞の「賢い家計運営術」、月刊アクタスの「ライフプランドクター」を執筆中。
 アメリカでは、男性が財布を握っている(お金を管理している)のに対して、日本では、どちらかというと女性が財布を握っている(やりくりしている)ようです。社会文化の違いといえばそれまでですが、これは、将来を見越したお金の使い方をしているか、行き当たりばったりの目先のお金の使い方をしているかの違いにあります。女性の場合、特に目先のお金に固執することが多く、例えば、毎朝広告チラシをチェックして、大根1本買うのにしても、スーパーAの方がスーパーBより安いとAに買いに行く、といったことが自然と身についているのです。これ自体はとても素晴らしい才能なのですが、少額のお金を節約するよりも節約効果の大きい保険の見直し(無駄な保障の見直しによる保険料の軽減)や住宅ローンの見直し(繰り上げ返済や借り換えによる利息の軽減)などを行う方が良いということに気づかない場合があるのです。また、目先のお金に固執するあまり、将来的な計画性のあるマネープランを持たないことがさらに良くないのです。・いつまでに、・どれくらいのお金を、・何のために準備しなければならないのか、を明確にしていなければお金はたまらないものであり、無駄に浪費してしまうものです。また、日本人の男性も威張れたものではなく、会社から頂いた給料を家庭という会社にお金を入れ、そこから寸志を貰っている。このように女性に財布を握られ、お小遣いを管理されているので将来的な計画を立てるどころではないのです。そして、両者について言えることは、金融、保険、不動産、税金などの情報や知識については、名前を聞いただけで難しいと決めつけ拒絶反応を起こすことです。確かに金融の自由化が始まり、以前に比べると難しくなったとは言え、基本的な考え方は変わらず、それほど難しいものではありません。このちょっとした知識の差で、知っていて得する人や、知らないで損をする人がいるのではないでしょうか。
 特に人生の三大支出のひとつといわれる生命保険については、総払込保険料を計算すると、月額保険料3万円、払込期間40年とすれば単純に、3万円×40年間×12カ月=1400万円も支払うのにもかかわらず、あまりにも、生命保険は難しいとか、義理や付き合い、しつこいという理由で、勧められるままに契約している人が非常に多いのです。販売する側に大きな問題点があるのですが、このように購入(契約)する側にも大きな問題があるわけです。 最近ようやくマネー知識を習得できるマネー雑誌も急増し、コンビニエンスストアーなどでも簡単に手に入るようになり、まだまだ少数ではありますが、消費者も賢くなりました。そのおかげで、販売する側もようやく消費者のライフプラン(人生・生活設計)を重視した販売方法に変わりつつあります。だからといって他人任せにしてしまうと前出のケースと同様に、損をすることは多いものです。
 今後、マネー知識や情報を身につけることは、今後のあなたの人生にとって大きな手助けになるはずです。
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