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都市学のすすめ
小堀 為雄
金沢学院大学都市学研究所長 教授
96.06.21
（こぼり ためお）昭和５年石川県生まれ。京大大学院修了、金沢大学教授、工博、図書館長を経て平成８年現職。専門は都市施設計画学、橋梁工学。著書「橋梁工学」「日本の建造物」など、関与した橋「能登島大橋」「金沢市梅の橋」など、「石川県都市計画地方審議会委員」「石川県景観審議会会長」など多数。
都市計画や都市財政、都市行政などというとむずかしい学問のようですが、私たちが住んでいる町を如何に住みよい町にしていくか、という問題を研究している学問です。
私たちが朝目をさますと、まず洗面所で歯をみがき、顔を洗って朝食をとります。このときの水道の水も電気もガスも都市建設の仕事です。さらにトイレの水は下水道に流します。それから学校へ行く、仕事に行く、買い物に行くときの道路や鉄道、バスや自動車の交通も大切な都市施設の一つです．新しい住宅団地、工業団地や問屋団地、商店街の計画、公園や都市河川の管理や整備も町づくりの一つです．そしてその運営が県や市町村行政であります。さらに、その経営をどうするか。
１９３３年に若い建築家たちがアテネに集まって近代都市の要素について話しあいました。そのときにまとめたのが、アテネ憲章といわれるものです。
都市は住宅、労働、レクリェーション、そしてそれらを結ぶ交通からなっている、というものです．私はそれに都市文化の継承と創造を上げたい思います。
これからは順次、町づくりについての私の提案をこのホームページに示していきたいと思います。
さて、今回は私たちの身近なところで道路についてお話します。
わが国の道路には色々な種類のものがあります。まず、全国的なものとしては名神高速道や東名高速道といった高速自動車道、それにつぐ中国自動車道や北陸自動車道といった自動車専用道で、さきの高速道とは設計基準が異なるものです。そして地方にある有料自動車道、また一般道として国道や県道、市町村道、そのなかに、さらに幹線自動車道や生活道などがあります。全国を結ぶ基幹道路は産業や生活物資の流通を中心とし、さらに広域観光を主体とした道路で全国を網目のようにはり張りめぐらされているのです。
さて、さきに話した私たちの生活に直結した生活道路、例えば通勤、通学、買い物のための道路の構造や維持管理はどうなっているのでしょうか。
さらに、それぞれの道路の役目や私たち市民と行政の役割についても考えてみましょう。
クイズです。
「瀬戸大橋や横浜のレンボウブリッジはつぎのどちらのものですか。」
�〃�築（構造）物
��土木構造物
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